2006年03月22日

ピロリ菌と日本人−食生活(2006.4)

 日本のピロリ菌の感染者は、人口の半数の約6000万人と考えられています。1993年のデータでは、このうち2〜3%が胃・十二指腸潰瘍を発症し、0.4%が胃がんを発症したと言われているそうです。そして、ピロリ菌が胃・十二指腸の病気の原因であることを発見した研究(Warren&Marshall)が、2005年のノーベル医学・生理学賞を受賞したことは記憶に新しいところです。今日は、ピロリ菌についての記事がありましたので紹介しておきましょう。

 ピロリ菌と日本人−食生活(2006.4)。著者は、浅香正博さん(北海道大学大学院消火器内科教授)。

胃の環境
 0.1規定の塩酸が存在するため、口から胃に入ってきた細菌は塩酸により殺菌されます。胃には細菌は生息できないと考えられていました。

Warren(オーストラリアの王立パース病院の病理医)
 1979年に胃粘膜標本かららせん状の細菌を染めることに成功しました。細菌が病理学的胃炎を生じる胃粘膜に常に存在することを見つけたのです

Marshall(オーストラリアの王立パース病院の内科研修医)
 1982年4月のオーストラリアの復活祭休暇前に、Warrenに教えてもらった菌の培養がうまくいかなかったプレートを捨て忘れていました。休暇後そのプレートに細菌のコロニーが形成されたことを発見し、分離培養に成功したのです。この論文から世界中でピロリ菌の研究が始まったのです。

 また、実際にピロリ菌を口から摂取し、自分の胃に胃炎を生じさせました。ピロリ菌が人に胃炎を起こすことを自分の体で証明したのです。

ピロリ菌が胃の中で生きていけるのは?
 菌の中にウレアーゼという酵素をたくさん持っており、この酵素が尿素からアンモニアを生成させ、アンモニアによって胃酸を中和させるためです

ピロリ菌と日本人
 日本人20代以下のピロリ菌保有率は30%以下で先進国並みです。ところが、40代以上では70%以上で、衛生状態の良くない開発途上国レベルなのです。

ピロリ菌の駆除
 抗潰瘍薬のプロトンポンプ阻害薬(PPI)とアモキシシリン(合成ペニシリン系抗生物質)とクラリスロマイシン(マクロライド系抗生物質)の三者併用療法がわが国で保険適応(2000年11月より)となっており、1週間で90%程度の高い除去率が報告されています。

 胃がんの主因は食塩ではなく、ピロリ菌の感染であるのが常識となってきているようですね。研究が進んで、感染からどの段階で除菌治療を行えば胃がんの発症を食い止められるかが、早くわかるといいですね♪それにしても、自分の体で、ピロリ菌が人に胃炎を起こすことを証明した人がいたことに驚きました。拍手かっさい!!

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 次回は1週間以内に更新の予定です。
posted by やまゆり at 09:30| Comment(4) | TrackBack(1) | 雑誌・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
足跡ぺしっ!おやすみ〜
Posted by ナミナミ at 2006年03月22日 21:13
ナミナミさん、ようこそ!
また来てくださいねっ♪
Posted by やまゆり at 2006年03月22日 23:16
やまゆりさん、こんばんは。
北大教授の著書でそんな素晴らしい本があったのですね。
北大というだけで勝手に親近感がわいてきた
図々しい私です。
Posted by きょーりん at 2006年03月23日 23:48
きょーりんさん、ようこそ!

そういえば北海道にお住まいでしたね。
一度伺ってみたいと思っています♪
Posted by やまゆり at 2006年03月24日 08:27
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